熱中症かなと思ったら休ませるのはだいぶ周知されてますね。でも涼しい部屋で休ませたら、絶対に一人にしないでください。そのまま亡くなってしまうケースが非常に多いそうです。
この時期になると、仕事の関係で安全に関するお話を聞く機会が多くなります。特に夏の時期は熱中症対策についての話題が非常に多いのですが、広く共有しておいた方が良いと思ったお話がありましたのでご紹介します。
熱中症の症状はとても判りにくいですよね。
頭が痛い。気持ち悪い。フラフラする。こんな症状が出たら判りやすいですが、ちょっと疲れたとか、ダルいとか、「ただの暑さでの疲れ」と思えるような状態でも個人の感じ方の差で、既に危ない状態の方もおられるそうです。
特に子供は、自分から症状を説明しにくいですし、「具合悪い」って、かっこ悪いと思って、言いにくい。
周りがお互いに気付いてあげようとする意識が必要
自覚症状が判りにくい以上、体調不良が自己申告された場合は既に熱中症の手当が必要な状態と思っていいそうです。そうなる前に、どうするか。
とにかく、周りがお互いに顔色や雰囲気をよく見てあげるしかない。ちょっとでも様子が変だなと思ったら遠慮なく声をかけることが大事。
声のかけ方
不思議なもので「大丈夫?」と声をかけると、7〜8割は「大丈夫」と反射的に答えてしまうそうです。余計なお節介は承知の上で「休もうよ、自分もちょっと体調悪いから。一緒に休もう?」と、嘘でもいいから、「自分も体調悪いから」と誘うと相手は素直に聞き入れてくれるそうです。
涼しいところで休ませたら一人にしない
熱中症になったら、水分を少しずつ摂って、涼しいところで休ませるというのは知っています。相手が「だいぶ楽になったよ、ありがとう。もう大丈夫。」と、自覚症状が改善したり、あるいは、寝入ったりすると、「もう大丈夫かな。よかった・・・」と少し安堵しますが、この後、絶対に一人にしないでください。熱中症が原因で亡くなる状況としては、「一人で休んでいる時」が非常に多いそうです。一旦、症状が落ち着いて、楽になった後、周りの人が目を離している間に、症状が悪くなってしまい、(おそらく激しい頭痛や痙攣などもあるのでしょう)誰も気付いてあげられずに、悲しいことになってしまう事が多いそうです。
症状が軽くなっても、必ず一緒にいる。もし少しでも異変を感じたら、躊躇せず、救急(あるいは救急相談)に連絡を取る。
特に子供は、
いくら大人が「水分をこまめにとってね」「具合悪くなったら先生に言いなさいよ」と伝えても子供はその通り動く保証はありません。また、知識がない分、自覚症状にも鈍く、友達や先生の目も気になって、自ら発言しにくいはずです。学校やクラブ活動以外の時間(近所や公園で遊んでいる時など)も、周りの大人がよ〜く目を配ってあげる必要があります.
ウチの子にも「お友達で具合悪そうな子がいたら、知らない子でも声をかけてあげてね。先生のところに一緒に行こう?とか、お家帰って休もう?とか。自分の具合も気をつけてね。」と伝えています。
まとめ
熱中症対策は自己対策だけでは防ぎきれません。
- 周りが気付いて声をかけてあげること。
- 休んでいる時に一人ぼっちにさせないこと。
これがとても大事です。家族や直接的な関係者だけでなく、周りで気になる方がいれば、余計なお世話でも声を掛けてあげられたらと思います。