SurfaceGoでSurfaceペン(スタイラスペン)をマウスの代わりとして使えるか、その使い方についていろいろ試してみました。これまでマウスしか使っていなかったのですが、本来、SurfaceシリーズはタブレットPCとしての用途も意識されているので、もしかしたら楽しみ方に半分気付いていないのかも・・・。という事で、今更ながらSurfaceペンに挑戦です。
- 1:マウスとSurfaceペンの操作比較
- 2:Surfaceペンのボタン機能
- 3:Surfaceペンはマウスの代りになるか?
- 4:それでもSurfaceペンは便利
- 5:数式入力にはSurfaceペン大活躍
- 6:まとめ
1:マウスとSurfaceペンの操作比較
今回導入したのはMicrosoft純正のものです。通常マウスで操作する下記の動作についてSurfaceペンだとどのような具合になるか確認しました。
- クリック:ペン先でタッチ
- ダブルクリック:ペン先でダブルタッチ
- ドラッグ(移動):ペンでタッチしたまま画面上をなぞる
- ドラッグ(範囲指定):テキストはダブルタップで場所を選んでから範囲を微調整。または横ボタンを押しながら対象をなぞる。EXCEL範囲などは範囲をなぞる。サブメニューは範囲指定後、一旦離して、範囲内を再度長タップ。
- 右クリック(サブメニュー表示):ペン先で画面をタッチしたまま1秒くらい維持。またはペン横についているボタンを押しながらタッチ。
- ホイール(スクロール):ペン先で画面をタッチしたまま上下左右に画面を移動(直感的な操作)
一応、一通りの基本動作はできるようです。
2:Surfaceペンのボタン機能
アタシが使っているSurafaceペンにはボタンが2個ついています。
- ペン上部ボタン:アプリケーション起動できます。動作内容はカスタム可能なので、頻度の高い用途を登録すると便利かもしれません。
- 横ボタン:右クリック相当の動きが中心ですが、範囲指定もダイレクトで指定できるので、直感的に操作するには便利かも。
3:Surfaceペンはマウスの代りになるか?
Surfaceペンを使ってみての初見なので「何もわかってない」とご指導いただいてしますかもしれませんが、先ずは直感的に使える範囲での率直な感想としては、マウスの代用としてはちょっと難しいかなぁ、というのが本音。
なぜそのように思うか、デバイス機能というよりも、人間工学的な観点でマウスとの差を整理すると、
- PC操作でキーボードショートカットキーを多用しているユーザとしては、両手はキーボード上にあるのが基本。
- マウスは机上に置いてあるので「机上で場所をずらす・ボタンを押す」という操作で済むが、ペン操作は、必要な時の持ち替えが一手間かかる。
- ペンは「握って画面上の操作ポイントまで腕を動かす」という挙動が必要になる。
- ペンの方が単純に操作する人の挙動範囲が大きい。
といった要因なのかなと思います。
4:それでもSurfaceペンは便利
Surfaceペンを使ってみて、ペン特有の便利なポイントも沢山ありました。
- 外出移動中の操作では重宝する。新幹線とか飛行機とか、マウスが使いにくい場所。
- 大した作業量ではない時に、ササっと必要な操作ができる。
- 絵を描く時、タブレットとしてキーボード無しの状態で操作する時、には大活躍できる可能性はありそう。
- 持ち運びは楽。マウスよりも場所を取らない。SurfaceGo本体横にマグネットで簡単に取りつく。
など。筆圧・書き心地に慣れればヌルヌル書けますので、特にお絵描きソフト等で自在に操れるようになるかと思います。直感的に作図するには最適です。文書編成よりも、デザイナー寄り(描画)・ビジネスプレゼンテーション寄り(資料閲覧)の用途には重宝しそうな気がします。
5:数式入力にはSurfaceペン大活躍
数式のデジタル表記は、理系ならば苦労したことがあるであろうと思います。WORDの数式エディタがメジャーで利用される方が多いかと思いますが、アタシはキレイな数式表記をするためにLaTeXという文書組版ソフトを使っていました。(最近はWORDでもLaTeX書式からの取り込みができるようになったみたいですね。)
今は、Surfaceペンで数式を手書き入力すれば自動でデジタル化(OCR)してくれるので大変便利になりました。SurfaceGoにバンドルされているMicrosoftOfficeに含まれているOneNoteでも直接数式を記述できますので簡単にお試しできます。
手書きで書いて
範囲指定して
数式変換のボタンをポチっと
ちゃんと読み取って、数式を作成してくれました。また、関数を手書きすれば、数式認識してくれる上、2Dグラフ化してくれます。
もちろん、OneNoteへの入力デバイスはSurfaceペンでなくても、マウスや指でもできますが、やはり数式のように細かい記述については、ペンデバイスの方が適しているように思います。
6:まとめ
そもそもマウスの代用としてではなく、全く別のデバイスとして捉えた方が良いかも、というのがアタシの結論です。Surfaceペンがあればマウスの機能は補完できますが、操作性という観点では完全移行(マウス無しの生活)は難しいかなという感想です。
Surfaceペンはペンデバイスとしての使い方を追求していくことで活躍できそうです。それぞれの特長を活かしながら、アタシはSurfaceペンとマウスの両方を適宜使い分けて活用しています。
Surface Go・Windows10初体験での、いろいろカスタム・気付きの備忘録は↓こちら↓にまとめていますのでご参考になる記事があれば幸いです。